お話あれこれ

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この時期は・・・

ようやく涼しくなりましたね。

車で走行中、周りを見るとそば畑が一面に広がっていて、ふと昔のことを思い出す。

私は以前農業をやっていて、

この時期(10月下旬)は、秋そばの収穫が始まる時期で、収穫前の準備で大変忙しい時期でした。

収穫が始まるや否や、JAの秋祭り用に収穫したそばの製粉作業、袋詰め、祭りの準備ととても忙しかった。

しかし、唯一ホッとする瞬間がある。それは、そばの製粉が終わった後である

製粉機の蓋を外した瞬間に漂う甘い香り、粉が全身に降りかかり、甘い香りに包まれる。

この瞬間、スーッと疲れが取れるんですよね。

 

以下↓長いうんちくにお付き合いください。

参考までに製粉について解説しますと

挽き方は石臼挽きとロール挽きの2種類の挽き方があって、

石臼挽きは名前の通り石臼で挽いたそば粉で、基本的に全粒粉のそば粉になります。

石臼挽きは熱を持ちにくい製法なため風味が残りやすいのが特徴です。

ロール挽きは2本のロールをかみ合わせるようにして回転させ、その隙間を通して挽砕する製法であり、白から黒いそば粉まで引き分けることが出来るため、幅広いそば粉の製造が可能です。因みに私はロール式で挽いておりました。

 

そばの実を挽き込むと、最初に中心部が粉になり、それを一番粉といいます。

一般的にはデンプン質が多く色が白いのが特徴で、「更科そば粉」ともいわれます。

食べた時の端切れ、弾力に優れ、喉越しの良いそばに仕上がります。

そばの実の挽き込みを続けると、胚乳部や胚芽部が粉になり、それを二番粉といいます。

二番粉は一般的に「挽きぐるみそば粉」といわれる場合があります。

そば特有の香りや風味に優れており、麵にすると食味と食感のバランスが良いそばに仕上がります。

二番粉に続いて取れる、より外殻に近い部分から挽き出された粉を三番粉といいます。

色は濃く、タンパク質も多いそば粉で、一般的に「藪又は藪粉」といわれます。

そばの香りや風味が強く、主に「田舎そば」や「藪系」のそばに使われます。

 

私にとって、この一~三番粉を混ぜ合わせるのが唯一のリラックスタイムでした。

その経験からか、そばを欲する体になってしまったんですよね。この時期、無性にね。

 

ということで、

今回訪れたのが鹿沼市にあるそば処「嵯峨」さん

 

鹿沼市は、昨年社員旅行で訪れた、記念すべき第一回日帰りバーベキューが開催された思い出の地です。

ココはそばが有名で、朝晩の寒暖差が大きく、この気温差がそばをおいしくさせるようで、ブランドとして高値で取引されているようです。(店主の旦那さん?曰く)

さて、この店は行列ができるくらいの人気ということで、早めに行く予定でしたが、なんだかんだ遅くなり、着いた時には既に行列でした。ズコッ!

 

この店面白いのは、嵯峨さん運営のガーデニングが併設されており、向かいには店主の旦那さん?の趣味なのかアンティーク製品が展示されていました。値札が付いていたので販売しているようです。

肝心な蕎麦ですが、二八で水気があって喉越しが良く、かえしはほんのり甘くフルーティーで、このかえしには惚れましたね。

店主の~?曰く、喉越しが良くなるように試行錯誤して、配合や打ち方を研究したそうです。

気さくな方なので、聞くといろいろと教えてくれます。

 

時々イベントもやられているようなので、気になる方はぜひ訪れてみて下さい。

 

KGK誠実誠造-第2製造部担当

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